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日々思うこと



"大学"


<千葉両親刺殺>自殺した息子、大学生活に悩む Excite エキサイト : 社会ニュース

このニュースを初めて見たのはテレビだった。その時にわかったことは、千葉の22歳の次男が両親を路上で殺した、ということ。馬乗りになって刺した、ということだった。
今朝になって見た記事で、大学生活に悩むだとか、精神的不安定だとか、復学したけど登校はしなかっただとか、そういったことを知った。

私も大学へ行かせてもらった人間だけれど、そのことの大変さをきちんと認識していなかったと、今更ながらに感じている。
私は「児童文学」という分野を大学で学ぶことを選んだ。
けれど、本音を言えば、研究したいわけではなかった。ただ、物語をこの手で作り出してみたかったのだ。そのためのノウハウを知りたかっただけなのだ。

子供だった。
我が侭で贅沢で浅はかな子供だった。

今は違うか? と問われれば、それを強く否定できる根拠を、未だに私は持たないでいる。
それでも、あの4年間は無駄だったかと問われれば、力強く否定するだけのものを、私はあの土地で、あの場所で、あの環境で得た。

大学は、高校よりも「行かなくてもいい」場所。行けない人もいるのだろうし、それよりも優先したいものを持つ人だってたくさんいる。
「大学に行きたくない」のなら、なぜ行かなければならなかった?
親や周囲が(もしかしたら強く)勧めたから? 本人の漫然とした希望で?
どちらにしても、それほどまでに苦痛だったのなら、もっと早くやめればよかった。やめさせてあげればよかった。
そうすれば、こんなことにならずに済んだかもしれなかった。

殺害の仕方、というか、馬乗りになって何度も刺したのだと知った時、驚きと恐怖...そしてやるせなさが湧いてきた。
心理学的な知識はないけれど、何度も、という状況(何も今回のことに限らず、すべての事柄において)は、よほどの強さを持つ思いがなければできないことだと思う。
この場合はきっと、恨みだとか憎しみだとか、苦しみ、悲しさ...そんな負に近い感情が圧倒的に強かったとは思うのだけれど。

どちらかが一方的に...全面的に悪である、なんてことは、人の頭の中で描かれる物語の中でしか生まれることはない。
そして、火種がなければ爆発することもない。つもりにつもった...というのなら、その最後につもったそれが火種となったはずなのだ。
それがわかったところでどうなるというものでもないだろうけど、やはり知りたいと思う。
無責任な好奇心か、と思わないでもないのだけれど、知らないよりは知りたいと思う。

by gekka131 | 2006-06-01 10:09 | ちょっと一言
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