この風景を見た時、もう本当に、言葉にならないほどの感動ってこのことか、って思った。
信じられないぐらい"美しい"光景の数々に、圧倒されるどころじゃない。
感動して、恐怖して、泣きたくなった。
大学時代にある講師が撮ったイーハトーヴ(岩手)の写真を見た時に、わたしはすごく感動した。
宮沢賢治が大好きなゼミの講師が、「文章は面白くないけど写真は素晴らしい」と絶賛した写真集だった。
そのとき、「きれいだ...」と言う言葉がすとんと落ちてきて、それ以外には言葉がなかった。
"この風景"の中に溶け込んでみたいと、本気で思った。
その時に感じたあの感覚と、今回感じたものとは、とてもよく似ている。
だけど、全然違う感覚も付随してきた。
背筋を寒くさせるような...美しいのだけれど、同時に畏怖を覚えさせる何かがそこにあった。
手を加えられたものもそれなりに楽しめるけれど、わたしは本当にただそこにある風景こそが素晴らしいと思った。